本当にある日突然ぎっくり腰になったらどうしますか?私は本当に思いもよらずにぎっくり腰になってしまいました。
こんな私がなぜ、思いもよらず・・といったのか?そこから話しますので、読み飛ばしたい方は好きな項目から読んでください。
筋肉には自信がある私でした

現在、私は35歳の男性。会社員として働いています。
日頃から筋トレ(腹筋や腕立て、鉄アレイを使ったトレーニング)を定期的に行っていたこと、体力には自信があったので腰を痛めることになるなんてまったく想像したこともありませんでした。
特に重いものを持つのが得意で、大学生の頃は酒屋で瓶ビールのケースや箱ビールの品出しをメインで行っていました。
バイトでは毎週2日の納品日になると、古い商品を上へ、新しい商品を下へ毎回繰り返す必要がありました(先入先出しという作業です)
缶のお酒にはビール・発泡酒・第三のビール・チューハイなどがあり、それぞれ各メーカーから5~10銘柄ほど出ているので、その作業は凄まじい量になります。
授業終了後バイトに入ってから閉店までにそれを全部組み替える必要がありますから、スピードが命。
そのため、350ml×24本のお酒が入った段ボールを一つづつ持っていてはとても作業が終わらないので、最高で6箱(およそ50キロ)のビールを一度で何度も持ち上げるという作業をずっとしていました。
もちろん、他のもジュースやペットボトルの焼酎、瓶ビールなどとにかく重たいものをずっと持ち続けて移動させるという仕事がメインでした。
なぜこんなことをつらつらと紹介したかといえば、自分がいかに体力に自信があったのかをわかってもらうためです。
若い頃の私は、これだけの作業を延々と繰り返してもあまり苦にならないほど体力に自信があったのです。
人生初めてのぎっくり腰
そんな学生時代からおよそ20年。
多少の体力の衰えを感じたものの、それでも同世代の人たちには体力で負けない自信がありました。
先日、自宅の掃除をしていた際キッチンの奥にある2Lのお茶のペットボトルが6本入ったダンボール(12キロ)を動かして整理していました。
先述したように、学生時代はたくさんの飲料を筋力には自信があったので、12キロの段ボールを二つまとめて持ち上げようと腰をかがめて伸ばそうとしたところ、腰から「ピキっ」という音がしました(気がしました)
そう、私はついに人生初の「ぎっくり腰」をやってしまったのです。
ぎっくり腰で動けない
その瞬間、それ以上腰を曲げることも伸ばすこともできなくなり、そのままその場所で腰を90度曲げたまま固まってしまいました。
それだけではなく、足を前に出すことも、体の向きを変えることもできなくなり、そこから体のコントロールが全く効かない状況に。
とにかく横になって様子を見ようと思ったのですが、その場所で横になることもできず、しばらくずっとフリーズしていました。
体を動かすと腰に響くので、とにかくそろそろとゆっくり体を動かし、なんとかその場に座り込むことに成功。
キッチンの奥はフローリングで痛いので、そのままズリズリとリビングまで15分くらいの時間をかけてゆっくりと移動しました。
腰がやられるというのはこんなに体の自由が効かないものなのか、と愕然としました。
動かすと痛いのはもちろんですが、とにかく下半身に全く力が入らないのです。
リビングのカーペットの上で横になったのですが、仰向けに横になると腰が痛くてたまらないので、横向きになったまま体をくの字に曲げてうずくまっていました。
寝ると痛い・・なんとか移動
ぎっくり腰になった後、少し寝ていれば症状も和らぐだろう、なんてたかを括っていましたが、全くそんなことはなく。
寝たまま姿勢を少し変えるだけで、腰を中心に激痛が走ります。
激痛が走った後は、腰から下の感覚がなくなり、特に足に力が入らなくなります。
その後、フローリングのカーペットの上に寝ているということで背中が痛くなってきたので、ベッドへ移動しようと思い、芋虫のように寝室へ移動しました。
足も上がらない
寝室の入り口にたどり着いた時、ここでコントみたいな状況になりました。
寝室のドアを開けることができず、部屋の中に入ることができなくなってしまったのです。
仰向けに寝ている人間にはドアノブを下げることができず、部屋の前で立ち往生。
足を上げてドアノブを下げようにも、足が上がりません。
一人暮らしではないが誰もいなかった
運のわるいことは重なるもので、その時妻も子供も外出していて誰もおらず。
とりあえず、寝室の前で絶望感に襲われながら痛みと闘っていたのです。
と言っても、そのままずっとその場所に寝ているわけにもいきません。
そこで痛みと脱力感に襲われながらもソロリソロリとゆっくりと四つん這いになり、なんとかドアノブを下げることに成功したのです。
まさか家の中を移動するのがこれほど大変だったとは、そしてドアノブを下げるのがこんなにハードルが高いとは!
コントみたいな状況でしたが、健康に動けることのありがたさがよくわかった瞬間でした。
今なら想像するだけで笑えますね。
ぎっくり腰はトイレが大変!
なんとか寝室にたどり着き、ベッドの上で寝ることに成功した私。
痛みが激しく、寝ることもままなりませんでしたが(寝相を変えるとその瞬間、痛みで目が覚める)、突然、トイレにいきたいと思いました。
トイレに行く。これがまたとても大変でした。
当然、すくっと起きて移動することができないわけですから、またベッドからスルスルと時間をかけて移動するのですが、トイレまで遠いこと。
トイレのドアが開けられない
先ほどと同じ要領でトイレの入り口まで行くわけですが、またしてもトイレのドアを開けるという作業に悪戦苦闘します。
なお悪いことに、寝室のドアは奥に開けるタイプですが、トイレのドアは手前に引くタイプ。
腰痛で這いずっている体勢で、手前に引くドアは地獄です。
足を上げてドアノブを下げても、その間にドアを手前にひくことは想像以上に至難の技なのです。
しかもその間に迫りくる尿意。
おしっこが漏れそうになり、集中力も低下しています。
立ち上がるのも大変
それでもなんとかトイレに到着するのですが、ここから便座に座ることが大変なのなんのって。
「もう漏らしてしまうかもしれない」と思いながらも、「ここで漏らしたら自分で掃除できないからなんとか我慢だ!」という葛藤をした後、なんとか無事に便座に座ることができました。
無事に便座に座れて安心したのも束の間、要を足している間もずっと、痺れるような腰痛に悩まされて地獄だったことを覚えています。
そこからまたベッドまでなんとか戻るわけですが、またトイレに行きたくなったらどうしよう、と思うと冷や冷やものでしたね。
どのくらいで動けるようになったか
ぎっくり腰になって、それから2日間、ぎっくり腰と腰痛は徐々によくなってきたものの非常に不便な生活を送っていました。
幸い、家族も戻ってきてくれていましたので、ご飯を作ってもらったり、体を貸してもらったりしてなんとか乗り切ることができました。
会社は3日間休んだ
とはいえ、仕事に行くことはできなかったので、3日間有給をとって休むことになりました。
「腰が痛くて動けないのでしばらくお休みします」と言った時に、「それは大変だな。仕事は気にしなくていいからゆっくり休め」と上司に言ってもらえた時は安心でした。
というのも、後から知った話ですが、その上司もぎっくり腰になって一週間動けないことがあったらしく、辛さがわかってもらえたようです。
トレーニングをサボれば筋肉は落ちるのが当たりまえ
普段から筋肉をトレーニングで鍛えていて、少し休んだくらいではそれほどきにする必要はないけど、たまにしか筋トレしないし・・といった場合はいつでもぎっくり腰になる危険性ははらんでいるんですね。
もともと常にトレーニングを続けていたという人なら筋肉の減少もゆっくりになるようですが、普通は1週間も何もしなかったら、筋肉は落ちはじめ3週間後には急激に落ちていくということです。
しかも筋肉が落ちる順番は決まっています。
- 炎症の回復/1週間目
- 水分量の減少/2週間目
- 筋肉の減少/3週間目
3週間目の本格的な筋肉の減少が始まると次に筋肉をつけようとがんばってもなかなか元に戻らなくなるので、2週間までに筋トレの再開をするのがいいということで、体を鍛えるなら最低週に1回は行うのがよさそうです。
私は本格的な筋トレはやっていなくて、週に1-2回程度家でストレッチ的なものしかやっていませんでした。
当然筋肉は鍛えているよりはない、に等しい状態だったんだと反省です。
まとめ
私は、もともと体力や筋力に自信があってもふとしたきっかけでぎっくり腰になる可能性がある、ということが本当によくわかりました。
自分だけは腰痛にならない、と思っている人も、あまり無茶なことはしない方が良いと思います。
ちなみにこの出来事でぎっくり腰が癖になったらしく、これほどハードなぎっくり腰はありませんが、たまに重たいものを持つと「ピキッ」となって冷や汗ものです。