寝具の基礎知識

マットレスは高反発と低反発どっちを選ぶべき?腰痛や肩こりに効果があるのは?

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「人生の3分の1は睡眠である」というのは良く言われていますね。

1日7時間も眠れてない人でも、良質な睡眠がとれた時には前の日の疲れがとれていたり、頭がスッキリして仕事や勉強がはかどるといった良い点がたくさんあります。

つまり、睡眠時間よりは、「質の良い眠り」を重視したいというのが、だれでも共通の望みだと思います。そこで、この記事では、良い眠りのためには、高反発マットレスか低反発マットレスでは、どっちを選ぶべきなのか徹底解説したいと思います。

マットレスの高反発と低反発の違いで眠りの質も変わる?

実際ネットショップで「眠り」と検索すると、色々な素材のマットレスや枕・敷きパットや掛け布団などの寝具に加えて、サプリメントや睡眠用CDといったものまで1000件以上の商品がHITしますので、睡眠への関心の高さがわかりますよね。

実際に、今の眠りに不満がある人や、睡眠の状態を劇的に変えたい…という人が真っ先に考えるのは『寝具の買い替え』で、まさにマットレスの選び方にどう変わるのか?が問題ですね。

マットレスには、種類も販売メーカーもたくさんあるし、お値段もピンキリでどれを選んだら良いのかわからないから結局買えないという人もいるでしょう。

特にマットレスは、お高い物だと何十万円もするものもあるので失敗はしたくないし、「高反発」と「低反発」のマットレスの違いがよくわからず、真逆っぽい名前がついているため余計に失敗しそうで悩むのは仕方ありません。

テレビショッピングでは、どちらも『良く眠れる』と宣伝されている「高反発マットレス」と「低反発マットレス」ですが、何が違ってどんな働きが『良く眠れる』に繋がっているのでしょうか?

高反発マットレスと低反発マットレスの違いを比較

高反発マットレスと低反発マットレス、どちらを買ったら良く眠れるのか?という結論を出すためには、高反発と低反発のマットレスの特徴を知っておく必要があります。

使われている素材は商品によって違いますが、どの商品にも共通している大きな特徴もありますので、それを高反発マットレスと低反発マットレスの違いを比較してみましょう。

反発力

名前が高反発マットレスと低反発マットレスですから、その「反発力」の違いを比較しないわけにはいきませんよね!反発力は簡単に言うと『モノを押し返す力』のことです。

高反発マットレスの場合は、硬くて重いボーリングボールを上から落としても沈み込むことがなく、ボンっと跳ね返してボールの跡がつく事もありません。

それに対して低反発マットレスでは、手で体重をかけただけでも簡単に沈み込み、手を離した跡もすぐに復元することがなくジワジワと元に戻っていきます。

ウレタンフォームマットレスの反発力は『N(ニュートン)』という単位で表されていて、5cm以上の商品では「厚さの40%定圧縮して30秒保持した後の力を求める」という方法で測定されています。

消費者庁では110ニュートン以上は「かため」・75ニュートン未満は「やわらかめ」と表示し、数値をカッコ書きで表記するように決められていますが、一般的に高反発マットレスと呼ばれるものは100ニュートン以上・低反発マットレスは60ニュートン未満の商品を指していることが多いのです。

ウレタンフォームマットレスの硬さは、2017年3月に測定方法の変更があったので、それ以前の商品と変更された後に作られた商品では、全く同じ硬さでもニュートン値が違いますので、そこは要注意です!!

寝返りのしやすさ

寝始めた姿勢と起きた時の姿勢が同じで「死んだように眠る」なんて言葉があるので、寝ている間はジッと動かず眠っていると思っている人もいるかもしれませんが、一般的に人は寝ている間に20回以上寝返りをうちます。

寝返り打つことで、寝具と体の間に籠もった熱や湿気を発散させ、圧迫されたり重力で滞っている血流を促進させているので、意識なくやっていますが大切な動きです。

入院している人や介護が必要な人にできてしまう『床ずれ(褥瘡[じょくそう])』 は、自分で寝返りが打てず、体位交換の回数が少ないために同じ場所が圧迫され、血流が滞るために起こる症状なので、寝返りの重要さがわかりますね。

高反発マットレスの場合、寝返りしようとする体の動きを、マットレスがしっかりと支えてくれるので、「寝返りしやすい」ということを売り文句にしている商品がたくさんあります。

低反発マットレスでは、寝返りしようとするとマットレスが沈み込んでその動きを逃してしまうので、寝返りのしやすさは高反発マットレスに軍配が上がります。

高反発マットレスのメリット・デメリット

寝返りしやすいのは高反発マットレスなら、低反発よりも高反発マットレスの方が何もかも優れているのか?というと実はそう簡単でもなく、製品の特長からくるメリットもあり、デメリットも存在します。

マットレス選びで失敗しないためには、製品の特性を知ってデメリットもしっかり把握しておきましょう。

メリット:睡眠中の姿勢が腰痛や肩こりに◎

朝起きると腰が痛かったり、肩まわりがバキバキに凝ってしまってる…というのは良くある話で、実際自分もそうだという人も多いかもしれませんが、これは眠っている時の姿勢や体にかかっている圧力にも原因があります。

立っている人の体を横から見ると、頭から肩・腰・お尻そして足と、真っ直ぐ一直線になっている…なんて人は恐らくいないですよね。

頭より首は引っ込んでいて、肩部分はまた出っ張り、腰にいくとまた引っ込んでお尻は出っ張るという感じで、緩やかな曲線を描いています。

これは布団に横になったからといって変わるわけではなく、寝る時も立っている時と同じ状態で体のカーブを維持出来れば一番負担がかからないのですが、敷布団やマットレスは平らだし地球の重力もあるのでそういう訳にもいきません。

出っ張ってる頭・肩・お尻は下に押し付けられるようになり、引っ込んでる首や腰は重力に引かれて曲げられてしまうので、これが血行不良や睡眠中の不自然な体勢に繋がり、腰痛や肩こりの原因になるのです。

そこで高反発マットレスを使うと、出っ張って圧がかかる部分はある程度沈みながらも、高い反発力が体を支えてくれるのであちこちが不自然に曲がってしまうことがなく、立っている時に近い状態をキープしてくれるので、腰痛や肩こりを防いでくれるのです。

デメリット:硬すぎる高反発マットレスはNG

一口に「高反発マットレス」と言っても、マットレスの反発力は様々です。それなら反発力が高ければ高いほど良い高反発マットレスなのか?というと、そういう訳でもありません。

反発力が高いということは、ようは「硬いマットレス」ということで、硬ければ硬いほど良いのであれば、床やコンクリートに直接寝るのが一番良いってことになっちゃいますよね…。

布団に行かずにうっかりコタツやリビングのカーペットでうたた寝しちゃった時、起きたら床の硬さで身体中痛くて「やっちまったなー…」と後悔した経験がある人は多いと思いますから、硬い=良い睡眠がとれるわけじゃないことはわかると思います。

高反発マットレスでも、体を乗せた時にある程度沈んでくれる製品じゃないと、床で寝た時と同じく頭や肩甲骨・お尻などに大きな圧力がかかって痛くなり、寝返りを打って横向きになれば腕に体重がかかって痺れ、腰も寝る体制によって曲がったり反ったりするので腰痛が酷くなるなど、質の良い睡眠とは正反対のデメリットがたくさんあるのです。

高反発マットレスを購入する時には、自分が寝た時にどのくらい沈む製品なのかが重要ポイントです。

体が大きくて体重もある人なら、自分の重さで硬いマットレスでもある程度沈みますが、体が小さくて体重も軽い子供や女性だと、同じマットレスでは硬すぎてデメリットばかりが出てしまう結果になりかねません。

マットレスを購入するときに、口コミや家族の使用感を参考にすることはあると思いますが、自分の体型に近い人の意見じゃないとあまり参考にはならないというわけですね。

低反発マットレスのメリットデメリット

寝返りしやすく腰痛や肩こりを防ぐのが高反発マットレスだとすると、低反発マットレスを使う意味ってあるの??と思う人もいると思いますが、低反発マットレスには高反発マットレスにはない良さと、高反発とは別のデメリットがあります。

メリット:柔らかいので寝心地が良い

低反発マットレスのメリットは、なんと言ってもその寝心地の良さです。横になると自分の体に合わせてゆっくりと沈んでいき、体全体を包み込むようなフィット感は高反発マットレスにはない良さです。

5cmくらいの厚さがあれば、横向きに寝ても下の手が圧迫されて痺れてしまうようなことも少なく、血管が圧迫されてコリの原因になることもないので、体圧の分散力は低反発マットレスのほうが優れています。

夫婦や子供達で一つのベッドに寝ている場合、相手が寝返りを打った時やトイレに起きたりした時に、ベッドが揺れて自分も目が覚めてしまうことがありますが、低反発マットレスは相手が動いた時の衝撃を吸収してくれるので、ベッドの揺れが少なくなり、頻繁に起こされることなく眠れるのもメリットの一つになります。

デメリット:沈み込むので腰痛の原因になる

低反発マットレスは、寝心地を良くする軟らかさが、腰痛の原因などのデメリットになってしまうことがあります。

低反発マットレスは身体を支える力が弱いので、寝ている間の姿勢が崩れやすくなります。力が集中しやすいお尻などは、力がかかった分どんどん沈んでしまうのです。

お尻が沈んでしまえば、必然的に腰は内側に曲がった状態で沈んでしまいます。寝返りが打ちにくい低反発マットレスだと、寝ている間ずっと腰が不自然に曲がったままになってしまうこともあり、起きて腰を伸ばしたら「痛たた…」という状態になってしまう人も多いのです。

低反発マットレスは元に戻る力が弱いので、腰が沈み込んだ部分は戻りにくく、その部分からへたりやすくなるのもデメリットになりますね。

マットレスは高反発も低反発もウレタン素材なら湿気がたまりやすい

近頃では「通気性が良い」というのを売りにしている高反発マットレスが多く販売されていますが、基本的に『ウレタンフォームマットレス』というのは高反発でも低反発でも通気性はあまり良くありません

ウレタンフォームはポリウレタンから作られていて、断熱性や防音性に優れているので、マットレスの他にも防音材や冷蔵庫の断熱材としても使われている素材です。

低反発マットレスは独特のミッシリ感があるのでわかるかもしれませんが、自分から出る熱や汗が抜けていかないので、夏場はマットレスと接している部分が蒸れて暑くなります。

冬でも人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくので、低反発でも高反発でも汗を吸ってくれるカバーやパットを使っていない場合には、水分がマットレスの表面や下側に溜まってしまい、そのままにしておくとカビてしまうこともあります。

ウレタンフォームマットレスを使う場合には、起床後は風通しを良くするためにマットレスを少し持ち上げて下側にも空気が通る道を作ってあげるのが長く使うコツです。

湿気がたまるなら洗ったり天日干しすれば…と考えるかもしれませんが、ウレタンマットレス本体は洗えないのがほとんどで、低反発マットレスの場合は天日干しすると変色したり劣化が早まることもあるのでおススメ出来ません。

高反発マットレスも低反発マットレスも、下にすのこを敷いたり除湿シートを敷くようにすると湿気が逃がせるのでいいですね。

マットレスは高反発のほうではないでしょうかが低反発よりおすすめ?

低反発マットレスは寝心地の良さと優れた体圧分散能力がありますが、いかんせん寝姿勢の崩れやすさと寝返りが打ちにくいというデメリットがあるので、健康な人なら高反発マットレスがおすすめです。

ただし自分では寝返りが打てない人の場合には、高反発マットレスの「寝返りが打ちやすい」というメリットは関係なくなるので、湿気対策をした低反発マットレスの方が、床ずれ防止としての能力が高いのでおススメ出来ます。

他にも「常に横向き寝」という人や横向き寝が多い人の場合には、硬い高反発マットレスは向いていないというのもあります。

横向き寝で良い寝姿勢を保つためには、硬い高反発マットレスでは十分に沈まないので、軟らかめな高反発マットレスか低反発マットレスを使った方が良いでしょう。

要は全員に「これが良い」と言えるものではなく、体重や寝姿勢・寝返りの状態などを考慮しないと良いマットレスは選べないということですね。

低反発マットレスと高反発マットレスを組み合わせる

低反発マットレスにも高反発マットレスにもメリットとデメリットがあるなら、合わせて使ったら良いとこどり出来るんじゃない!?と思いついた人もいるかもしれませんね。

今使っているマットレスに別の種類を組み合わせれば…本当に良いとこどり出来るのでしょうか?

低反発と高反発で重ねて大丈夫?

低反発マットレスと高反発マットレスを重ねても大丈夫か…というと、その答えは「物により」になります。

低反発でも高反発でもマットレスには色々な厚さがありますが、10cmなど厚さのあるマットレス同士は重ね使いに向きません。

厚い低反発マットレスの上に厚い高反発マットレスを重ねても、低反発マットレスは潰れてしまうだけですし、低反発マットレスが変形するので高反発マットレスの良さも発揮できない可能性があります。

逆に高反発マットレスの上に厚い低反発マットレスを敷いても、低反発マットレスの厚さに阻まれて高反発マットレスのメリットは無くなってしまいます。

それなら重ねて大丈夫なマットレスは何か?というと、重ね使い用に作られている『トッパーマットレス』というものです。

トッパーマットレスは下の大きなマットレスを保護したり、寝心地を良くするためのマットレスで、逆にトッパーマットレスのみでの使用はおススメ出来ず、他のマットレスの上に使うことを想定して作られています。

トッパーマットレスの厚さは5cm以上の厚いものもあれば、3cm以下の薄いものもあります。素材はマットレスと同じくウレタンやラテックスなどが多いようです。

重ね使いのおすすめは?

重ね使いでおすすめするなら、硬めの厚い高反発マットレスの上に、薄い低反発のトッパーマットレスが一番良いとこどりを狙えるかと思います。

薄い低反発トッパーマットレスなら、多少体が沈んでも下の高反発マットレスが体を支えてくれるので腰が沈み込むことがなく、高反発マットレスの硬くて寝心地が悪い感じや、沈み込みの悪さをフォローしてくれる可能性があります。

高級マットレスでは、寝心地を良くするために上に低反発ウレタンフォームが敷かれている場合もあるので、その代わりといったところですね。

高反発マットレスとポケットコイルを比較

マットレスをネットで探したことのある人なら、低反発マットレスや高反発マットレスの他にも「ポケットコイルマットレス」という名前を目にしたことがあると思います。

コイルという名前から、何となく硬そうで金属的なイメージはあると思いますが、ハッキリどんなマットレスか説明してください!と言われれると難しいですよね。

ポケットコイルマットレスとは?

ポケットコイルマットレスとは、コイルスプリング(バネ)を一つ一つ円筒型の袋(ポケット)に入れ、それを隙間なく並べて作られているスプリングマットレスの一種です。

ポケットコイルマットレスのバネ数は配列によって異なり、少ないものでも450程度・多いものなら600以上のコイルスプリングが使われていて、バネ数が多いほど硬めの寝心地になります。

同じスプリングマットレスなら「ボンネルコイル」というのもよく見る名前ですが、ボンネルコイルマットレスに使われているバネ数は200程度で、バネも連結された状態で全面に配列されているので、ポケットコイルとは別物で価格も安いものが多いです。

体圧分散力の高さ

ポケットコイルマットレスの最大の魅力は、体圧分散力の高さです。コイルが一つ一つ独立しているので力がかかった部分のバネだけが縮み、体に沿うような形に変形するので良い寝姿勢をキープすることが出来ます。

高反発マットレスの場合は、体格や体重によって硬さを選ばなければならないので、体格差のある夫婦や小さい子供と一緒の布団で寝ている人は全員に合うマットレスを選ぶのは難しいですが、ポケットコイルは大きな力がかかった部分だけ大きく沈み、相手が寝返りをうっても他の部分は揺れにくいので、そういう人にはおススメのマットレスです。

ただポケットコイルマットレスは、使われているコイルスプリングの数によってお値段が変わるので、お安いものでも5万円程度・硬めなら10万円以上する商品もザラにあります。

デメリットはへたりやすい

もう一つデメリットとしては、同じ人が同じ場所でいつも寝ていると、力が大きくかかるコイルもいつも同じになってしまうので、その部分がへたりやすいというのもあります。

高反発マットレスの場合は分割されていてローテーションできる商品もありますが、ポケットコイルはそういうわけにもいかないので、頭部分と足部分を逆にしたり、湿気対策も含めて裏表逆にしたりなどの使い方をしなければなりませんが、中身が金属な分重量があるので、一人でやるのはかなりの大仕事になってしまいます。

エアーウィーヴやブレスエアーと比較

有名メーカーのマットレスとして、比較的有名なものにエアウィーヴとブレスエアーがありますが、その辺で売られているマットレスと何が違うのか…というのは、きちんと調べた人じゃないとわからないですよね。

お値段だけ見ると「異様に高い…」と感じてしまう人もいると思いますので、製品の特徴をまとめてみましょう。

エアーウィーヴ

エアウィーヴのために開発された独自素材『エアファイバー』を使って作られたマットレスです。エアファイバーは90%が空気で出来ているので通気性が良く、夏は蒸れにくく冬は空気の層で熱を保つという特徴があります。

三次元スプリング構造が体をあらゆる方向から支えて体圧を分散し、高い反発力で体が沈み込まず寝返りが打ちやすいので、ジャンル分けするなら「高反発マットレス」になりますね。

エアウィーヴの大まかな種類としては、今使っている寝具に重ねて使う「マットレスパッド」とエアファイバーだけで作られた「ベッドマットレス」の他に、床や畳に直接敷ける敷布団タイプもあります。

エアーウィーヴ/販売元;株式会社エアウィーヴ

エアウィーヴのサイズごとの値段

  • シングル64800円
  • セミダブル77760円
  • ダブル90720円(税込)

厚さ約6cm・エアファイバー約3.5cm厚使用でシングルの重さは7kg。

アウターカバー+インナーカバー+エアファイバーの三層構造。

エアウィーヴのスタンダードモデル。肩の部分が柔らかいので寝返りしやすい。カバーはクール面とウォーム面の両面仕様。

エアウィーヴ スマートのサイズごとの値段

  • シングル27000円
  • セミダブル32400円
  • ダブル37800円(税込)

厚さ約3.5cm・エアファイバー約2.5cm厚仕様でシングルの重さは4kg。カバーはアウターカバーのみ。軽いので持ち運びしやすい。

スマートは他に厚さ⒋5cm・エアファイバーは3.5cmのスマート035もある。価格はシングルで48600円〜。

エアウィーヴ ベッドマットレスのサイズごとの値段

  • シングル216000円
  • セミダブル237600円
  • ダブル259200円(税込)

厚さ約27cm・20cmのエアファイバーの上に、トッパー部分として5cmのエアファイバーマットレスパッドが敷いてある2層構造タイプ。シングルの重さは29lg。マットレスパッドは取り外し可能。

エアウィーヴ ベッドマットレス S01〜S03の値段

シングル97200円〜172800円

エアファイバーが3分割されているので、へたりやすい部分の位置の入れ替えが可能で長く使えるタイプ。

S03は表と裏でソフトとハードの使い分けが出来るので、位置と表裏の入れ替えで「腰だけハード」や「頭と肩はソフト」などのアレンジも可能。

他にもエアウィーヴは、1枚のマットレスだけど肩は柔らかめで腰は硬めに作られているものなどもあり、お値段はピンキリで種類も豊富です。

ウレタンマットレスは洗えないものがほとんどですが、エアファイバーは水洗いが出来るので、清潔に使えるもの特徴の一つです。

ブレスエアー/東洋紡株式会社

ブレスエアーとは、樹脂で出来た繊維が三次元状に複雑に絡み合って作られているクッション材で、高反発で寝返りが打ちやすいという特徴からジャンルは「高反発マットレス」になります。

96%が空気層なので通気性が良くて蒸れにくく、洗えるクッション材なのに加えて菌の増殖を抑制する効果も付与されているので、衛生的に使うことが出来ます。

スプリングバネのような弾力性があるので、ブレスエアーが座席に採用されている新幹線があるなど用途は寝具だけにとどまらず、燃やした時に有害ガスの発生が少ない&リサイクルが可能と環境にも配慮されているクッション材です。

FOUR SEASONS EX2のサイズごとの値段

  • シングル33480円
  • セミダブル42120円
  • ダブル49680円

厚さ約8cm・ブレスエアー約7cmで、シングルの重さは⒍4kgです。

ブレスエアーが6分割されているのでローテーションが可能で、頭部分の上層だけソフトタイプなので、横向き寝が多くて硬いマットレスだと腕が痺れる…という人におススメなマットレスです。

ただ長さが203cmと長めなので、通常の195cmマットレスがピッタリなベッドに使うとはみ出てしまうのが難点です。

FOUR SEASONS PREMIUM

  • シングル44280円
  • セミダブル55080円
  • ダブル64800円

厚さ約10cm・中芯(ブレスエアー)約9cmで、シングルの重さは約8kgです。

フォーシーズンズ プレミアムは、上層は50mmの中高密度ハード原反3枚・下層は厚さ40mm高密度ハード原反3枚の2層構造で、上層で体圧を分散し、下層で正しい寝姿勢を保持します。

プレミアムは長さ195cmなので、ベッドマットレスにピッタリのサイズですが、三つ折り式なので収納することも出来ます。

ただブレスエアーの特性として、厚さがあるほど弾力性が高くなるというのがあるので、プレミアムはかなり硬めなマットレスになります。

体重が軽い人や痩せ型の人・横向き寝が多い人にはちょっと硬すぎてうまく沈まない可能性があるので、購入は体型&寝姿勢と要相談です。

高反発ファイバー素材

エアウィーヴとブレスエアーに共通しているのは、マットレスの素材が高反発ファイバーというところです。

ひと昔前まではマットレスといえばウレタンとスプリングが多くを占めていましたが、近頃はポリエチレンや樹脂などを繊維状にして、くしゃくしゃっと固めた感じのファイバー素材が増えてきました。

高反発ファイバー素材のメリットはなんといっても通気性の良さと、洗えるので衛生的に使えるという点です。

人は寝ている間に汗をかくので、マットレスはどうしても汗からくる水分にさらされるわけですが、ウレタンマットレスやスプリングマットレスは水に弱く、通気性もイマイチなものが多いので、こまめに風通しをしないとカビてしまい、カビた後は消毒用エタノールを使ったお手入れや専門業者のクリーニングに出す必要がありました。

しかし高反発ファイバー素材のマットレスなら、水に強く水分を吸収しない原材料で出来ていて、空気の通り道がたくさんあるので通気性が良く、万が一カビてしまった場合も中身を水洗いすることが出来ます。

その衛生面から、最近では病院のベッドや介護施設のベッドのマットレスとして、高反発ファイバー素材を使ったものを採用するところも増えているようです。

硬すぎて寝心地が悪い

通気性と衛生面ではバツグンの高反発ファイバー素材ですが、マットレスで気持ちよくグッスリ眠りたい!という人にとっては、ちょっと硬すぎて寝心地が悪い…というデメリットもあります。

使われている素材は違いますが、イメージしやすい感じで言うと、プラスチックで出来た紐を不規則に網の目状にして、その上に寝るような感じでしょうか…。

素材に柔軟性があるので弾力性がありますが、ウレタンのように身体に沿って包み込むような柔らかさはありませんし、力がかかった部分だけ大きく沈み込む感じでもありません。

体重が軽い人だと重さで沈むことが出来ないので良い寝姿勢が保てず、横向き寝が多い人は下側の手や肩に圧力がかかり、途中で目が覚めてしまったり朝起きたらあちこち痛い…なんてこともあります。

低反発マットレスと高反発マットレスの違いのまとめ

腰痛で悩んでいる人には、低反発マットレスonlyよりも高反発マットレスを使って寝返りを増やし、正しい寝姿勢を保てる方がオススメです。

腰痛もちの人は高反発マットレスのほうが一枚で楽になれる可能性が高いです。

ただし、、硬さの程度に関しては体型や好みもあるので、「全員にこれが良い」とは言えないため、できるだけお試しをして決めるのがいいです。

ただ、店頭で横になってみて試す、というのでは残念ながら、本当に腰痛に効果があるのか?質の良い睡眠がとれるのか?というのは判断ができません

1カ月くらい使ってみて始めて効果があるのかどうか?を判断できます。

また、初めて高反発マットレスで寝てみると、好転反応が出る人もいます、その場合でも1-2週間は腰痛が悪化した、という状態になるのですが、続けて寝てみたら改善していくという体の不思議な現象もあるので、お試し期間はとてもマットレス選びに重要です。

高額なマットレスほど良いわけではありません。しかし、あまりにお値段が安いマットレスは素材の密度が低くてすぐにヘタってしまう商品の可能性もあるので、毎年買い替えるという目的で使うようにするのなら良いでしょう。

安い買い物ではないので、ネット購入で検討する場合はなるべくお試し期間や返金保証があるところで購入すると良いでしょう。

  • モットン:90日間返品保証
  • 雲の安らぎプレミアム100日間返品保証
  • エアウィーヴ:30日間お試し期間
  • ブレスエアー:30日間の返品保証

どんなマットレスでも、今まで使っていたものと交換した時は、体がそのマットレスに慣れるまで3日〜1週間程度かかりますので、初日に「ちょっと身体が痛いな…」と思っても、最低でも1週間は使い続けてみてくださいね!

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