あなたは、きちんと枕を選んでいますか?
腰痛持ちで悩んでいる人にとって、実は枕選びはとても大切なんです!枕は腰ではなく首の下に敷くものですから、あんまり関係ないように思いますよね?
実は私も以前は「枕と腰痛なんてあんまり関係ないでしょ」って軽くみていました。
でも、なかなか腰痛が良くならずワラにもすがる思いで枕を変えてみたところ、不思議なことに腰痛が見事改善されたんです。
それまでは「マットレスだけはいいものを・・」としっかり調べて、腰痛に効果があるマットレスを使ってみたもののあんまり効果がなかったので「枕でこんなに違うのか!」ととっても驚きました。
今回は、腰痛に悩んだ末に私がたどり着いた、腰痛持ちが知っておきたい“枕の選び方”についてしっかりと説明したいと思います。
腰痛に悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。
腰痛持ちの枕選びで大切なことは?

さっそくですが、「なんで腰痛と枕が関係あるんだろう?」と思いませんか?
私も疑問に思って調べてみました。
すると
・寝ている時の首の角度によって背骨のカーブも変わり、それがそのまま腰まで影響してしまうからだ。
ということがわかりました。
そうなんです。腰痛を上手くコントロールするためには、「毎日正しい姿勢で寝ること」がとても大切なのです。
さて、腰痛で悩んでいる方が腰痛を悪化させないため、大切なポイントは3つあります。
それは
- 高さ
- 硬さ
- 広さ
です。
この中でも「高さ」と「硬さ」は非常に大きなものです。
ここからちょっと理屈っぽい話が続きますが、どうか最後までお付き合いください。
高さ
体に負担のかからない姿勢で寝るために枕の“高さ”は滅茶苦茶大切です。
先ほど簡単に紹介したように、枕の高さで首の角度が決まり、ひいてはそれが腰への負担に影響するからです。
枕が高すぎるとどうなるか?

枕が高すぎると、仰向けに寝た際に顔が前に不自然に突き出したようになります。
すると頭の後ろから腰の近くまで広い範囲にわたり敷き布団との間に隙間ができてしまい、この部分に発生する自重のほとんどを腰で支えることになります。
人間の体の中で最も重たいパーツは内臓ですが、その重さが寝ている間は全部腰に、しかも負荷のかかる角度で乗ってくることになります。
枕が低すぎるとどうなるか?
「高すぎる枕がダメなら低ければ腰に負担はかからないのかな?」と思われるかもしれませんね。残念ながらそんなこともありません。
枕の後頭部部分が低すぎた場合、仰向けに寝た際に顎が持ち上がるような形になり、ちょっと上向いた姿勢になります。
枕の全体が低い場合、もしくは枕を使わずに寝た場合には、今度は顎を引きすぎた状態、つまり不自然に下を向いた姿勢で寝ることになります。
枕が低いとどちらのシチュエーションでも常に首周りに負荷がかかった状態になっていて、首や肩の筋肉に負担がかかります。
首や肩のコリ、ハリがあると、どうしても無意識にかばいながら悪い姿勢で生活することになりますね。すると姿勢が悪化し、腰痛が悪化する原因になってしまうのです。
硬さ
枕の高さが大切であることはわかっていただけたかと思いますが、“硬さ”も無視できません。
枕が柔らかいとフワッとしっかり沈み込んでくれて、とても幸せな気持ちになりますよね。なんとなく腰痛も良くなりそうな気がします。
でも残念ながら高さがバッチリでも“柔らかすぎる枕”は腰痛を悪化させてしまうのです。
「どうして?」と思いますよね?その理由は寝返りにあります。
人は寝ている間に何度も寝返りを打ちます。ずっと同じ姿勢で寝ていると、筋肉が固まってしまったり、血流不良を起こしてしまうからです。
枕が柔らかく頭が深く沈み込んでいると、頭がしっかりとホールドされた状態になります。この状態で寝返りをうつと、頭を残したまま無理矢理姿勢を変えることになってしまいます。
「なぜ頭を残したまま寝返りをうつのが腰痛によくないの?」そう思うかもしれませんね。
それでは一度仰向けで横になって、頭を動かさずに寝返りをうってみてください。
実際にチャンレンジしてみるとわかるのですが、頭を固定したまま寝返りをうとうとすると、相当気合を入れないと体を動かす事はできないことに気が付くでしょう。
寝ている間は無意識なので腰に負荷がかかっていることはわかりにくいものですが、寝ている間にかかる負担はどんどんと腰痛を悪化させます。
とはいえ、カチカチの硬い枕もNGです。
そもそも快適な睡眠を取るために枕に求められる性能とは、適度に頭部をサポートすることです。
寝ている間に頭がぐらぐらするようでは、快適な睡眠を得ることができませんよね。
肩こりや首こりの大きな原因になりますが、これらが腰痛に良くないのは先述した通りです。
腰痛に悩んでいる方が枕を選ぶ際には、頭や首の部分をしっかりとホールドする能力を持ちつつも寝返りを妨げない程よい硬さの枕をチョイスするのがいいんです。
最近では寝返りの時に首がスムーズに動くように、頭を載せる場所の左右だけがちょっとだけ低く設計された枕も購入することができます。
広さ
枕選びといえば高さと硬さに気を取られて忘れがちですが、広さも大切です。
というのも、快適な枕の条件には「寝返りをうって首を動かした時に枕から頭が落ちない程度の広さ」が求められるからです。
頭が枕から落ちることと腰痛が悪化することに直接の関係はありませんが、快適な睡眠のためにも、頭を載せる部分が広い枕をチョイスすることは大切といえるでしょう。
ベストな枕は人によって異なる
さて、ここまで腰痛を悪化させない枕の選び方について紹介してきました。本来なら「この枕がお勧めです」と紹介したいのですが、体格は人それぞれ。
一言で「腰痛の方にはこの枕がおすすめです!」とお伝えすることはでき無いのが残念です。
また高さや硬さ以外でも、
- 枕の中の詰め物をどんな素材にするのか?(例えば低反発の素材が良いのか?)
- どんな形状がよいか?
など、考えなければいけないポイントはいろいろあります。
ということで腰痛持ちの方が枕を購入するのであれば、枕を専門に取り扱っているお店やサイトで購入するといいでしょう。
専門店であれば、寝ている時の姿勢や体の形状をしっかりと計測し、予算に応じて自分に合わせたオーダーメイドの枕を作ってもらうこともできます。
また、既製品の中からより体にあった枕を選ぶサポートをしてくれます。
その際「しつこい腰痛で悩んでいます」と伝えることを忘れないようにしましょう。
最近ではショッピングモールなどに枕の専門店がテナントとして入っていることもあるので、そういったお店を上手に活用してもよいでしょう。
起きている時であれば、「腰に負担がかからないように慎重に行動しよう」と意識することができますが、寝ている間はそんなことは考えられませんよね。
しつこい腰痛持ちの私も実際に枕専門店で枕を購入しました。
なかなか腰痛が良くならないので、ワラにもすがる思いで枕をちゃんと選ぶことにしたのです。
ベッドに横になりながら店員さんとお話をして、すぐに自分の姿勢にマッチした枕を選ぶことができました。もちろんその分お値段もちょっとかかりますが、それでしつこい腰痛が楽になるのであれば安いものです。
購入した後も「本当に枕で腰痛が変わるのかな?」なんて半信半疑でしたが、しばらくすると本当に腰痛が楽になりました。肩こりも軽くなり朝までしっかり寝られるようになったので、まさに一石三鳥だったと思います。
まとめ
腰痛持ちの方はマットレスにはとてもこだわりますが、枕にこだわる人は少ないのではないでしょうか。
しつこい腰痛に悩んでいた私も、マットレスはいいものを買っていましたが、枕については全く考えていませんでした。
寝る時に頭の下に敷くことができればクッションでもいいや、くらいにしか考えてなかったんですよね。
何をしてもなかなか改善されなかった私の腰痛ですが、枕をちゃんと選んでから明らかに改善されたと感じています。
しつこい腰痛で悩んでいる方は今回紹介したポイントを参考に、ぜひ自分にマッチした枕を選ぶことをおすすめします。
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